2020年度マスタークラス
2020/12/01
第5回マスタークラス
『ベートーヴェンソナタをめぐる2つのセミナー&レッスン』
ソナタコンクールの一番の特色は、本選進出者に向けた本格的なマスタークラスです。
「知る・聴く・弾くで音楽の形式を学ぶ」がコンセプトのソナタコンクール。
ベートーヴェン生誕250周年となる今年、作曲家・ピアニストそれぞれの視点からベートーヴェンのソナタのセミナーも開催。
初めてのライブ配信で、コンクールに参加されていない方も、オンラインで聴講が可能となりました。
※2020年度は実地での聴講は中止
【開催の記録】
日程:2020年11月29日(日)
時間:午前の部 10:00-12:30 午後の部 13:15-(終了未定)
※「ピティナ・eラーニング」でも、講義・レッスンを一部公開いたしました。(有料)
YouTubeメンバーシップでも公開しております。(有料)
セミナー概要
当コンクールの特色である「マスタークラス」は、最前線で活躍する一流のピアニスト・大学教授・研究者の先生方をお招きし、
ソナタを題材として音楽全体への学びを深める機会として、ソナタ B 部門全楽章コースの本選進出者向けに開講しております。通常は一般の方も実地での聴講が可能となりますが、2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、一般聴講ご希望の方はオンラインで配信いたしました。ベートーヴェン生誕250周年でもある今年、ベートーヴェンのソナタに関する講演を2本、お届けいたしました。◆オープニングセミナー(50分)
『ソナタという旅~楽器と時代を飛び越えて~』
講師:小田裕之先生(桐朋学園大学)
ソナタ、それは旅だ!ソナタを弾く上でキーワードになる「旅行感」ってどういうこと?
人生の縮図でもあり、コンチェルトの縮図でもあるピアノソナタ。実は他の楽器、他の時代の作品からヒントを得ることができるんです!
今回はベートーヴェンのソナタを中心として、豊富な演奏経験に基づく体験談や実演を交えながら、「旅」の中で何を見聞し、お客様に伝えればよいのか、斬新な切り口でレクチャーいたしました。
◆アカデミックレクチャー(60分)
『ベートーヴェンの中期ソナタに挑む ~作品31を中心に、ワルトシュタイン・熱情へ~』
講師:小鍛冶邦隆先生(東京藝術大学)
ベートーヴェンは、しばしばソナタを2つ、3つといった連作で発表しました。これは出版上の事情もあったわけですが、このことをもう少し深く考えてみましょう。
ベートーヴェンの中期ソナタ、とりわけOp.31(第16ー18番)はベートーヴェンにおけるソナタの作風が花開いた、ソナタ形式の典型ともなる作品です。
今回は、特に「ソナタ形式」に着目して、こちらの3つの作品を中心に詳しく解説しながら、どのように「ワルトシュタイン」「熱情」といった、個性的な形式をもった作品へと移ろっていったのか、作曲家・音楽学者の視点からレクチャーいたしました。
◆レッスン(1人25-30分*10コマ程度)
小田裕之先生、斎藤龍先生のお二方から、本選で演奏する曲目について、ポイントレッスンをいただけます。1 人 25 分~30 分のレッスンをいずれかの先生から受講いたしました。
※配信は、小田先生クラスのみとなります。
※今年は個別相談会は中止といたしました。何とぞご了承ください。
2020年度タイムテーブル